|
まずは業績が悪化した真因を探りましょう
競合店の設立や、競合製品の登場等による外部環境の変化や、原材料高騰、人件費の逓増による利益圧迫など、考えなければならない課題は数多くあります。
この章では、急減する売上、または利益に歯止めをかけて、ビジネスの応急措置を行う事を目的としています。
人体でいうと止血作業と、ばんそうこうで傷口に雑菌が入らないように処置をするレベルです。
そのため、根本的な業績回復とは言い難く、あくまでも体力がこれ以上落ちないようにするための一時的な対策ととらえて下さい。
人間の止血も同じですが、まずはどこから血が流れているのか?そして、どこを抑えれば、とりあえず出血を止められるのか?これを考えることが第一です。
その後に行う大きな処置の効果は、これらの応急処置が適切に行われていたか?が、とても重要になります。
そのため、応急だからと言って、安易な考えに基づいて対応すると、後々痛手を受けるのは自分自身とお考えください。
少ない資本の中で、何を優先して行わなくてはならないのか?これは社長として大変重要な決断を迫られるでしょう。
新規事業はリスクが高いので、恐らく最も安定した選択は、既存ビジネスの中で特に良質な利益率を稼ぐものに選択し集中してゆくことです。
自社製品の中で、もっとも顧客数が多く、回転率が高く、リピートが多く、利益率が高い物。
このような製品があれば、それが売れている理由を探り、用途を広げて顧客数を増やすか、まとめ買い促進のキャンペーンなどを行い、顧客単価を挙げてゆく方法があります。
苦境は常に自らに何かを気づかせるよいきっかけだと思います。
今まで気づかなかった自社商品の強みと弱み、従業員の個性などに気づけるチャンスです。
|
|
|
低リスクで拡販を行う方法
取り急ぎの対応として、売れ筋商品に注力してゆく方法を左でご説明しましたが、続いての課題は、選びだした商品・サービスをどのように
拡販してゆくか?です。
商品にもよりますが、もっとも手軽に拡販出来る方法はネット通販です。
当然ながら、実店舗を広げることなど予算的には不可能ですから、参入障壁の低いECにチャレンジします。
参入障壁が低いということは、業界内での競争もはがしいということです。よく安易にECを捉える経営者の方がおります。とりあえず楽天に出せば、ヤフーにお店を出せば、うまくいくのではないか?という妄想を抱くのですが、これは全くの誤解です。
先ほども申しましたように、参入障壁が低く、業界内の競争が激しいということは、リアル店舗で言えば、1キロメートル続く商店街の両脇全てのお店が自分の商品と類似したものを販売している店舗で、その中からお客様に自店舗を選んで頂くのと同じ創意工夫が必要になるということです。
経営者自らが、どうしたら売上を伸ばせるか?を考えるよいきっかけになると思います。
私自身も当然お手伝いしますが、そもそも外部環境で売上や利益が変動するということは、経営に手を抜いている証拠ととらえ、今後のよい戒めとして、この機会を活かしたいものです。
|
|